カメラは水が大敵です。
雨の日は撮影しないようにしましょう。
といってもそれは無理な話です。
雨の日だっていい写真は撮れますし、突然の雨だって降ってきたりします。
できれば雨に濡れないようにしたいものですがそれでも濡れてしまったときの対処法をご紹介。
少し濡れてしまった場合
小雨程度の雨でも使っているとどうしても濡れてしまいますね。
このぐらいでしたらまずは全体についた水気を柔らかい布でやさしく拭き取ってください。
この時、注意したいのがレンズなどの光学系です。
こするように拭いてしまうと傷がついてしまう場合があるのでトントンと当てながら水気を取りましょう。
また、古いカメラですと傷などで外側のメッキや塗装がはがれていたりするのでその辺りは注意した方が良いでしょう。
そのままにしておくとサビの原因になります。
雨に軽く濡れた程度でしたらここまでOKです。
強い雨にあたってしまったらシリカゲルを使おう
ここからはそれでも心配な場合の対処法です。
急な土砂降りや強い風雨なんかだと結構水を浴びてしまう可能性がありますね。
デジタルカメラなどは防水シーリング加工をしている場合があるのでちょっとの水気は問題がありませんが、古いカメラや防水加工がされていないカメラでは隙間から入り込んでしまうことがあります。
(ボディとトップ、ボトムカバーの間やシャッターダイアルやレリーズボタンの隙間などにみられます)
この隙間から入り込んでしまった水分はやがて金属部分に触れ、錆の原因になったり電子基板を侵してショートの原因となったります。
つまり、故障の原因となるのですがそんなことにならないためにここで登場するのがシリカゲルです。
シリカゲルって何?…と思われる方がいるかもしれませんので少し説明を。
シリカゲルとは乾燥剤のことでよく食品の中に「食べられません」と書いてある小袋です。
主成分は二酸化ケイ素という物質で、湿度環境により水分を吸着する効果があります。
このシリカゲル、身近なところだとノリやおせんべいなど湿気らせたくない食品に使われたりしてますね。
同じように濡れてしまったカメラとシリカゲルを一緒にジッパー付きの袋やタッパなどのケースの中にしばらく入れておきます。
これで手で届かない場所の水分も吸い取ってくれ早く乾燥させることができます。
緊急時はドラッグストアなどにもありますので密閉性の袋と一緒に入手しましょう。
水没したら
まずは水辺での撮影は普段よりも緊張感をもって行うことが大切です。
それでも落下してしまったらできる限り早く水中から引き揚げましょう。
ただし、ここは冷静に。慌てると自身も転落してしまうことがあるかもしれせん。
なんとか引き上げることができたらできるだけしっかりとふき取ります。
ここで注意したいのが絶対に動作確認をさせないでください。
特に電子基板の入った機材ですと通電してしまいショートして修復不可能となる場合があります。
(フィルムカメラで電気系統のないマニュアルカメラでしたらレンズとボディの分離や裏蓋をあけてフィルムを取り出しても問題はありません)
まんべんなく拭き取れたらシリカゲルの出番です。
密閉容器に機材と多めのシリカゲルを入れて水分をできる限り抜き取ります。
この方法は完全に水分を除去できるわけではありません。水没や激しく水をあびてしまった場合はできるだけ早くお近くの修理店に持ち込み相談をしてください。
なお、この方法はカメラのほかスマホなどの電子機器にも有効ですので万が一の場合は試してみてください。