フィルムとフィルムカメラ

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お役立ち情報

フィルムカメラについてなるべく初心者の方でもわかるようにまとめました。

現在、主流のデジタルカメラはセンサーにあたった光をデジタル情報として処理しメモリーカード等に保存する仕組みです。
対してフィルムカメラはフィルムと呼ばれる感光材料を使用するカメラのことです。

◆フィルムと種類
フィルムとは光に反応する薬品をとても薄く塗布したものでシート状のものやロール状のもの、カートリッジのものがあります。
フィルムのタイプはカラーネガ、モノクロネガ、カラーポジがあります。ネガはフィルムに反転した画像が、ポジにはそのまま写ります。
デジタルならカラーもモノクロも自由に変更できますが、フィルムは最初に選択しなくてはいけません。
初心者の方はカラーネガから始めるのが良いでしょう。

カメラによって使えるフィルムが異なります。
ざっくり分けると
・大型のカメラ用がシートフィルム
・中型のカメラ用がロールフィルム(ブローニー)
・小型のカメラ用がカートリッジフィルム(135フィルム)
となります。

シートフィルムやロールフィルムは細かく分けるといろいろなサイズがありますが、ここでは割愛させていただきます。

◆カメラの種類
・大型のカメラは黒い布をかぶって取るようなイメージです。

・中型のカメラは二眼レフカメラや手で持てる蛇腹のついたカメラなど。
(例:ローライフレックス、ハッセルブラッド、ツァイスイコンのイコンタなど)

・小型のカメラは一眼レフカメラやコンパクトカメラ、レンジファインダーカメラなど。
(例:ニコン、キヤノン、オリンパス、ペンタックス、ミノルタ、ライカなど)

例を挙げるときりがないくらい種類はあります。
初心者の方はフィルムの入手や現像がしやすい小型のカメラから始めるのが良いかと思います。

◆フィルムカメラの特徴
・フィルムの巻上げ
巻上げの方法として小型のカメラはノブ式やレバー式、ダイヤル式があります。
中型のカメラになるとノブを使用して所定の位置まで巻き上げるものがあります。

この巻上げという作業はフィルムカメラでは必ず必要な作業となります。巻上げないと同じコマに二重に移ってしまうためです。

小型一眼レフカメラやコンパクトカメラなどは巻上げと同時にシャッターチャージも行い、これらは巻き上げないとシャッターが切れない構造です。

一部の二眼レフカメラなど機種によっては巻き上げなくてもシャッターが切れてしまう機種もあります。
この巻上げは基本的に自分で行います。ゼンマイの力で巻上げる機種や電子化されたものは自動で巻上げをしてくれます。

・シャッターチャージ
前項でも述べたとおり、シャッターチャージは巻上げと同時に行う機種も多いですが、レンズの横にシャッター機構が付いた機種は巻上げとは別にシャッターチャージを行わなければいけない機種もあります。

・ピントの調整
基本は自分で行います。一眼レフカメラやコンパクトカメラはレンズの周りにピントリングがあってそれを回転させることにより調整することができます。AF(オートフォーカス)機能がある機種は自動で行ってくれます。
二眼レフカメラになるとボディの側面にピントノブがついていることが多いです。

・シャッタースピードと絞り
シャッタースピードはフィルム面に光を与える時間、絞りは光を与える量です。
水道でいうと邪口を開ける時間がシャッタースピード、水の勢い(量)が絞りです。
これも基本は自分で調整をします。
絞りダイヤルはレンズの側面についていることが多いですが、シャッタースピードダイアルは機種によって様々です。

露出計を内蔵した機種はカメラが判定した露出に合わせます。
コンパクトカメラなどは露出に合わせてシャッターと絞りを変えて撮影してくれる機種もあります。

また露出計が無い機種も多く存在します。この場合は外部の露出計を使用したり慣れてくると勘で調整することもできます。
電子化された機種はシャッタースピード優先や絞り優先、完全にプログラムオートといった機能で撮影できるカメラもあります。

上記の通り、基本はすべて自分自身で行うことになりますので使うカメラの機能についてはしっかりと調べてから購入や使用した方が良いです。

フィルムカメラはデジタルカメラに比べやることが多く現像まで手間も時間もかかりますが、ファインダーをのぞいた時の風景や巻き上げた時の感触、シャッターの音はとても魅力がある機械だと思います。

この記事をご覧にいただきフィルムカメラに興味を持っていただけると幸いです。

ちなみに、フィルムが登場したのが1888年ですがそれ以前はガラスに薬品を塗った感材が使用されていました。(ガラス湿板、ガラス乾板と呼ばれています)
このガラス感材が写真の始まりですが、カメラとはもともと絵を描くための道具でした。
それがいつしかピント面に映し出された像を絵として残すことができないだろうかと考える人があらわれ感光物質の発見につながり現在に至ります。

フィルムとフィルムカメラについて紹介しました。
また何かあれば加筆したいと思います。

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