ブラジルワールドカップの「カメラ白黒戦争」

熱戦が毎夜続く、ワールドカップ。

僕は、川崎出身ということで川崎フロンターレの激烈ファンです。なので、フロンターレから唯一選出された大久保選手を特に応援してますが、日本の決勝リーグ進出は暗雲垂れ込めてますねぇ…25日のコロンビア戦は、ぜひ勝ってほしい!(ちなみに、ヨコタカメラのコーポレートカラーは、フロンターレの水色です)

さて、先日、日経産業にこんな記事が出てました。

五輪やワールドカップになると、この手の記事はおなじみだけど、いつ読んでもおもしろい。

「W杯カメラ白黒戦争」

つまりキヤノン(白) VS ニコン(黒)ってことですね。カメラマンの場所取りシーンでは、白と黒の望遠レンズがひしめき合い、まさにバトル。

ブラジルW杯を取材する報道写真家は、1000人規模。スポーツカメラマンにとっては、晴れの舞台だ。選手の決定的なシーンはカメラ性能に大きく左右されることから、メーカーにとっても自社製品の性能を示す最高の舞台となる。当然のことながら、プロ機は、大きなスポーツイベントに合わせて開発される。

W杯に向けて、キヤノンは今年の1月に、すでにロンドン五輪でリリースしている最上位機種「EOS-1D X」の改良版を、ニコンは3月に、最上位機種「D4S」をリリース。それぞれAF性能の引き上げや連写コマ数の増加、別の選手が一時的に前を横切っても狙った被写体を逃がさない追従機能を改善させた。

現地での写真家サポートもすごい。故障やトラブルの緊急時に備え、素早い修理や代替機の貸し出しはもちろんのこと、全12会場にサービスセンターを設置し、主要言語に対応するため、世界各地のサービス担当者を配置させたのはニコンだ。

前回南アフリカW杯では、キヤノンが6割のシェア。今大会は7割を目指したいそうだが、ニコンの感触だとブラジルW杯を撮影する写真家の過半数がニコンユーザーだと言う。

シェアの変遷を見ると…

フイルム時代初期 ニコンが圧倒的に優勢

1971年 キヤノン「F-1」を投入

1989年 キヤノン「EOS-1」を投入 → シェア拮抗

デジカメ時代 → キヤノンが優勢

2001年 キヤノン「EOS-1D」投入 → 圧倒的なシェアを獲得

2008年北京五輪 ニコン「D3」投入 → 盛り返す

2012年ロンドン五輪 キヤノンとニコン両社が「勝利宣言」 → 互角

と、このような熾烈な歴史があるそう。

プロ向けだけでなく、世界のデジカメ出荷台数シェアでも1位、2位を争う2社だけど、ブラジルではちょっと話が違うらしい。一般ユーザーのデジタルカメラ出荷台数シェアは、ブラジルでは、ソニーが4割で首位。2位はサムスンで2割。キヤノンとニコンのシェアは4%に留まる。

プロの評価を得られれば、ブランド力が高まり、アマチュア写真愛好家や一般消費者の購買に影響を与える。両社とも今回のW杯をブラジル市場へ食い込むための起爆剤にしたいところだろう。

記名記事はおもしろいです。

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