北海道の短い夏はあっという間に過ぎ去り、9月になるとあっけないほど簡単に寒くなっていく。朝晩の冷え込みも1桁になるので、簡単な暖房を入れ始めました。
四季がとてもはっきりしているため、ぼやっとしていたらあっという間に季節に置いていかれる。日々の生活にそれを感じて楽しむことができるのは、生きる喜びの一つに思います。
おそらく11月に初雪が降るので、気軽に撮影に行くのもあと1,2か月。そこからはまた半年近く雪景色の中での撮影と思うと楽しみでもあり、運転を考えると気が重くなる。
ここ最近、知床峠の紅葉もそろそろ見頃を迎えているようなので撮りに行こうとか、空の色が秋特有の淡い感じになってきたとか思うけれど、モノクロ詰めてるからなぁと色に対してそわそわし始めている。
もともとカラーフィルムで撮っていたし、網走の自宅にもカラー暗室があるのでいつでもカラープリントができる環境は整っているので、モノクロの撮影が一区切り(いつになるかは未定ですが)ついたら中判でカラーフィルムで撮ろうかなと。
僕の暗~いモノクロプリントでは、北海道の美しさは全く伝わらないのは自覚していますが、ここではいましばらお付き合いお願いします。
北海道へ撮影に来られる方は、中判カラーが絶対オススメ(ここを見る方は大半がフィルム撮影だという前提で)します。
ところで先日購入したGF670ですが、一般ウケが非常にいいです。鮭釣りしてるおっちゃんの近くで撮影してると、「フィルムかい?」とか「珍しいもんぶら下げてるな~」とか言ってすぐ距離が縮むし、蛇腹を見たことのない子供にはデジカメよりハイテクで魔法のカメラに見えるようです。
軽くてどこでも持っていける中判なので、旅写真好きには超おすすめです。
ただ、たまにシャッター切ってもフィルムが回らずに強制二重露光になる時があって、ちょっとイラッとする時が。コマ間も安定していなくて現像後のカットがしづらいのもマイナスだけど、
OHで治るのかな?
フジは寒さに弱いと聞くので、網走の真冬を耐えられるかがとても心配(大丈夫なら雪山撮影だ)ですが、そんな体験ができるのも北国の面白さかもしれないです。
写真家・松井宏樹