10月半ば、季節外れの台風に便乗して初雪がやってきた。積もるまではまだもう少しかかりそうだけど、街のあちこちでスタッドレスタイヤに履き替える光景を目にすると、また冬が来るんだなと気持ちがすっと切り替わる。
道東の10月、11月は観光地的に言うといわゆる閑散期になると思っている。
グンと寒くなり始めるが雪は降らず、風が強くなってきて天気も安定しない。
例外的に言えば、鮭釣りを目的としている人たちにとってはお祭りシーズンのようなもので、浜辺に1か月以上テントを張る人もいるが、それはごく一部だ。
自宅の前から流氷が見えるのはまだ3か月以上先の話だけれど、深まっていく季節に心構えとともに身支度も整え始めなければいけない。
夏から秋冬に移行するこの季節はとにかく温度差が大きく服装に困ってしまう。日中はシャツ、夜はフリースにダウンみたいな日が多く、汗をかかずに寒くない格好は意外に難しい。
僕は機能性下着のちょっといいやつ(ユニクロじゃなくてアウトドア用のもの)の上にフリース、厚めのナイロンジャケットが氷点下以上の条件なら動きやすく、風が強い時は薄手のダウンを携帯してます。多分東京や関東周辺の冬の撮影にちょうどいいくらいかと。
下は中綿入りのナイロンパンツ(防風だとなおよし)で寒ければ機能性下着、車中泊時はダウンパンツを履いてます。
基本的に海岸や野山をフィールドとしているのでアウトドア的な装備ですが、北海道のこの季節は本当に気温の差が激しく寒いとどうしようも無いので、かさばらずレイヤリングできる服装での撮影をオススメします。間違っても南極探検隊のようなでっかいダウンジャケットは真冬でもオススメしません。応用が利かず、車内や建物の中で汗かいて風邪引きますよ。
今年も白鳥がだんだんと渡ってきていて、収穫を終えたビート畑(砂糖ダイコン)で地面を突っついているんですが、小清水町のよく通りかかる農道脇にいつも二羽で仲良くいるタンチョウ(7月くらいからずっといる)が、白鳥の出現のせいか畑の隅っこの方に追いやられ、こそこそと餌をついばんでいました。
近くで見ると何気にでかくていかつくて鳴き声も大きい白鳥が群れできたらそうなるよなと、ちょっと可笑しかった。
来月の末にはきっと道路は凍結して真っ白い世界になっていると思います。写欲が湧いてきます。
相棒のGF670も調子いいし、北海道の撮影バンバンしてきますー!
追記:GF670のコマ間が狭くなる現象ですが、ヨコタ店主からアドバイス頂いて、丁寧に巻き上げをするようにしたら直りました!というか、逆にかなり広くなりました。つくづく急いで撮るカメラじゃないなと思った次第です。
写真家・松井宏樹
写真展開催のお知らせ
松井宏樹写真展「DOTO 3」
本展では2017年5月から9月までに北海道東部で撮影した写真を展示いたします。
また、展示にあわせまして写真冊子『DOTO 3』を刊行いたします。
『DOTO 3』 ¥500 240x180mm / 32p / 中綴じ製本 / 100部 / PINE TREE BOOKS
日時:
2017年11月4日(土)、5日(日)
13:00~19:00
会場:
オホーツク・文化交流センター
〒093-0072 北海道網走市北2条西3丁目3番地
TEL:0152-43-3704