単行本「失われた手仕事の思想」

 

古本屋で見つけたこの本は、著者自らが全国を回り、鍛冶、萱葺き、籠細工、石工、木炭作り、木挽などの職人を訪ね、受け継がれてきた技法や仕事に対する心構え、生活風景、職業の歴史的背景などを詳細に記録した本です。

著者は多くの職人からの聞き取りを基に、彼らの中に共通して横たわる「思想」を簡潔に示してくれました。

「一人前の職人になることはその職業にあった体を作り、その職業に見合った技を体に覚えさせ、いつでもその仕事のことを考える姿勢を習慣づけ、そしてその職業で生きるための倫理と社会の中で自分たちがはたす役目を知ることにある」

目の前のものに全力で取り組む、これしかないのですよね!ありがちな言葉ですけど、経験してみて改めてその大切さに気づきます。

この本が書かれた1990年代当時は、著者が悲観しているように手仕事の仕事が軽んじられ、どんどん職人仕事は失われ、効率優先の大量生産・大量消費社会でした。しかし、2016年現在、その風潮は少し変わってきているように感じます。手作りの良さが再評価され、高くても品質の良さを選ぶ人が増えているように思います。海外でもメイド・イン・ジャパンはひとつのブランドになっていますしね。

「人は人の手によるぬくもりを忘れない」という言葉はうれしい限りです。次の未来のことはわかりませんが、著者の絶望は杞憂であったと信じたいです。

絵本「漂流物」

今日、もうすぐ1歳になる娘と初めて図書館に行きました。

たまたま借りた本があまりに感動的だったので紹介させてください。

画家ロックウェルのような写実的で古き良きアメリカ風のイラストに惹かれ、よく読まずに借りたら、フイルムカメラが主人公の本でした!タイトルの「漂流物」は、ボックスカメラなんです。

実際はありえない展開なのですが、時代を超えて人の温かみを運ぶカメラのストーリーと海中の美しい描写は、まるで1本の短編映画のようです!文字が全くないので、見ていると本当に映画のようでした。

子どもだけじゃなく、大人も楽しめる絵本ですよ。

日本カメラ8月号

こちらも、同級生のフォトグラファー、松井宏樹くんの作品「水中メガネ」が日本カメラ8月号グラビアページに掲載されています。どうぞご覧下さい。

 

また、大阪gallery10:06でもGRAF展を開催中だそうです。お近くの方はどうぞ。

おすすめ本-カメラマガジンno.16

カメラマガジンno.16

「フィルムカメラが好きだ」見出しに惹かれて購入しました。

いろんなカメラや写真が掲載されていて見ているだけで楽しいです。

モノクロフィルムの特性なんかも書かれていてフィルムカメラ好きにはたまらない。

新しくフィルムカメラ購入を検討している方にもとても参考になる一冊ですね。

 

CAMERA magazine(カメラマガジン)16 (エイムック 2324)