ガチガチなピントリング。リコーオートハーフSLのカメラ修理

カメラ修理

リコーオートハーフはゼンマイの動力により、自動でフィルムが巻き上げられます。
そのため、巻き上げレバーもなく、毎回巻き上げ操作をする必要がありません。
シャッターを切るだけで撮影が可能(ゼンマイが緩んできたらボディ下部にあるノブでチャージします)

そしてこのSLはシリーズのなかでも大口径f1.7のレンズを備えさらに露出計にセレン光ではなくCdSを搭載しています。

今回の修理はヘリコイドが固着してしまったためピントリングが操作できないというものでした。
前玉のレンズユニットを外すまではよかったのですが、ヘリコイド部分がかなり固くなっていたため、なかなか外すことができませんでした。
試行錯誤しながらようやく外すことができたヘリコイドには接着剤のように固まったグリスが付着。溶剤でも溶けにくく最終的には刃物でそぎ落とすように除去しました。

新しいグリスを添付してスムーズ動作するようになりました。

裏ぶたにあるモルトは完全に劣化していたので交換です。

オートハーフシリーズはすっきりとしたデザインで一冊の本になるくらいカラーバリエーションが豊富で見ていても飽きないカメラですね。

Ricoh Auto Half SL
発売年月:1970年
35mm フィルム ハーフサイズ
レンズ:35mm / f1.7 4群6枚
シャッター:セイコーシャ BS 11GA-2  1/30 – 1/250 プログラム
露出計:CdSメーター 電池はG13×1個

Bitly
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