流氷の見える丘 1

2018年1月 北海道斜里郡オンネベツ はぐれ流氷 流氷の見える丘
2018年1月 北海道斜里郡オンネベツ はぐれ流氷
2017年2月1日 網走流氷接岸日 能取岬より

2017年2月1日 網走流氷接岸日 能取岬より

冬の網走には流氷が接岸し海は真っ白に静まり返る。そんな様子が一望できる丘に、いま暮らすアパートは建っている。夕方といえるような時間には辺りは真っ暗になっていて、雪に閉じ込められた夜はいっそう長く静かに感じ、暗室の赤いランプの中には冬の北海道が浮かんでいる。

2016年2月に東京から移り住み、2度目の網走生活がスタートした。1度目は大学生活で4年間暮らし、今回は暮らしながら撮影をするのが目的だ。

1度目の生活ですっかり北海道、特に道東の環境に惚れ込んでしまった僕は、卒業後も時間を見つけてはちょくちょく訪れていたが、東京での生活の区切りをきっかけにとうとう住みつくことを決めた。
もはや憧れとなっていたこの地で、そこにいるものとして写真を撮りたかったからだ。

網走で暮らし始めてちょうど1年後、写真専門学校の同級生であり【ヨコタカメラ】店主である横田務氏に写真と文の連載を持ちかけられたのには驚いた。用事で訪れていた東京で再会し、渋谷の安い居酒屋で『ホームページに写真と文を連載しない?」を持ちかけられ、酔った勢いと根拠のない自信で引き受けてしまった。
出会ってちょうど10年が経つが未だに何を言い出すか掴めない人で、この時も「よこさん、こうくるか~」と驚きつつも嬉しかった。期待に応えたかった。

流氷の見える丘で、しばらくもの思いにふける時間が増えそうだ。

写真家・松井宏樹

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