目立たないけど頑張っている(とっても重要な)モルトプレーンの役割と劣化

目立たないけどとっても重要なモルトプレーン

モルトプレーンとは

モルトプレーン(以下、モルト)とはカメラのフイルム室の光線漏れ防止材やミラー受けの緩衝材として使用されているスポンジ状の素材です。
ほとんどが黒い色をしていますがたまにグレーのものも見かけます。
当店では厚さ1.0mm~3.0mm程度のものを用途、場所に合わせて使用します。

カメラのどんな場所に使われているのか?

  • 光線漏れ防止素材として

    フイルムは光に当たることによりと感光しますよね。
    そしてフイルムはレンズから通されてた光だけで感光するのが理想です。
    ですので、通常フイルム室は完全な暗黒にしなくてはいけませんが構造上、裏蓋とボディに若干の隙間が生じてしまうカメラがあります。
    そこでフイルム室の開閉箇所(ヒンジ部分)や合わさる箇所にモルト使って隙間を埋める処理をしています。
    その昔は黒い毛糸を使っていた機種もありますが現在ではモルトが主流となっています。
    また、カメラによっては内部にも部品同士を組んだ時に発生する隙間に対し光線漏れ防止の為にモルトが使用されています。

    フイルム室に使用されたモルト

  • 緩衝材として

    またモルトはスポンジの特性を生かし緩衝材としても使用されています。
    わかりやすい箇所で言えばミラー受け用として使用されているのがわかるかと思います。この箇所にある事でレリーズ時のミラーショックを緩和してくれますね。
    その他、一部のカメラでは内部のプリズムとトップカバーの間に貼ることによりプリズムを衝撃から守る緩衝材としても使用されています。

    ミラー緩衝材としてのモルト

    内部にも使用することも。だいぶ劣化していますね。

スポンサーリンク

問題点といえば…

一眼レフカメラのミラーやフイルム室に黒い細かいゴミは付いていませんか?
それはもしかしたら劣化したモルトの仕業かも。
カメラにとって重要な役割を担ったモルトですがこれが劣化してくると厄介です。

上記のとおり光線漏れ防止や緩衝材の役目を果たしてくれなくなるのはもちろん、
ポロポロと崩れてしまい、カメラ内のいたるところに散ってしまいます。

劣化するとミラーについてしまうことも…。

ファインダーやスクリーンの間なんかに入ってしまうと分解して清掃しなくてはいけません。

細かいクズがフイルム面に付着しそのまま撮影するとその部分だけ感光しないので画像に虫食いのような抜けができてしまいます。

また、加水分解による劣化や粘着面の糊が溶け出し、ベタベタになってしまうことも。裏蓋が開かなくなるなどのトラブルが発生することもあります。

モルトプレーンの替え時と交換方法

フイルム室やミラーボックスのモルトをよく観察してみてください。全体的に白っぽくなっていると劣化した状態です。試しに爪楊枝など細いもので軽く触ってみてください。簡単に崩れてしまうようですともう交換した方が良いです。
※滑ってスクリーンなどを傷つけないようにお願いします。

劣化したモルト。白っぽくなってます。

自分で交換

ご自身で交換できる方は当店ヤフーストアにて販売していますのでチャレンジしてみてください。>>ヨコタカメラYahoo!店(モルトプレーン商品ページ)
※ご自身で交換された場合に発生したカメラの不具合やけがなどについては当店は一切の責を負いません。あらかじめご承知おきください。

交換修理もご依頼ください

もちろんご自身での交換に不安な方は当店でもモルト交換のみの修理も承っております。気になる方はお気軽にご相談くださいね!

フィルムカメラ修理のご相談はヨコタカメラへどうぞ

スポンサーリンク 最近の投稿