コパル、ジナーシャッターは4×5判や8×10判などの大型カメラに使用するバレルレンズ用シャッターです。
とてもおおきなシャッターで、口径部分は75mmぐらい。
中でもとくに大きい部品がスローガバナーで100mm近くあります。
(通常の小型レンズシャッター機で35~40mmくらい)
インスタの画像はそのスローガバナーを撮影したもです。
シャッターチャージ機構は無く、側面のレバーでシャッター羽根を閉じてからレリーズでシャッターを切ります。
シャッターを切るまでのストロークが長いため、専用のレリーズが必要になります。
アゲハ蝶の羽ほどある大きなシャッター羽根が4枚組みこまれた作りでシャッターは速度は最速で1/60秒。
逆に低速側は最大8秒まで開放できます。(1/8秒じゃないですよ)
今回、このシャッター動作の動きが鈍いため、分解清掃調整修理をおこないました。
レンズシャッターは口径部分の外側にリング状の部品があり、シャッター羽根と連動しています。
そのリング部品が経年により劣化グリスや汚れが付着し動作を緩慢にしたようです。
スローガバナーもシャッターの動作に影響を与えるため洗浄をしましたが、いつも使用している小さな器では収まらないためバットを準備して洗浄をしました。
その他、シャッター羽根や摺動部も清掃やグリスアップによりスムーズに動作するようになりました。
copal
sinar shutter
シャッタースピード:B,8秒~1/60秒