リコー500GXのカメラ修理

カメラ修理

1974年リコー500Gが誕生しました。
ご依頼品は1977年発売の後継機種500GXです。

系譜的には500G → 500GS → 500GXとなります。

このカメラ基本的にはシャッタースピード優先AEでの撮影になりますが、指標をA(AUTO)から外すと指定した絞り値で撮影することができます。
つまり電池が無くても撮影ができるということでいまでも人気があるようです。

シャッタースピードは1/8秒~1/500秒でセルフタイマーもついています。

ファインダーもレンジファインダーでピント位置も決めやすく使いやすいカメラだと思います。
さて、今回の修理はこのファインダーのピント調整ができなくなるというものでした。

インスタの画像はボディからファインダ―ブロックを外したところです。

観察してみるとファインダーブロックのピント調整用のアームが固着して動いていませんでした。

アーム部分を清掃、注油を行います。
ファインダーをばらすとピントもずれるのでしっかりとピント調整もします。

あとは裏蓋にあるモルトの交換です。このカメラは裏蓋に結構な量のモルトを使用しています。
これらが劣化していますと光線漏れや汚れの原因となりますので清掃をして貼り直しをします。

ricoh 500GX
発売年月:1977年3月
シャッター:リコーシャッター
シャッタースピード:B,1/8秒~1/500秒
レンズ:COLOR RIKENON 40mm / f2.8
フィルム/フォーマット:135タイプ/フルサイズ