知床のヒグマ。撮影の心得【流氷の見える丘5】

流氷の見える丘

日本各地でクマによる事故が多発しており、ここ網走周辺にもヒグマの目撃情報が日々流れてくる。最近では黄色に色づいた小麦畑の中を疾走するヒグマの動画(家から10km以内の場所)がTwitter上に流れてきてビビっている。

普段生活しているに分にはさほど影響はないが、写真を撮りにあちこち出かける身としては、やはり無視できないし何よりこわい。山の中でなくても油断できないのだから、ファインダーを覗く時も気を張って撮影している。

北海道観光の最盛期を迎え、北海道に写真撮影に来られる方も多いかと思います。特に道東、知床方面は、もはや日本では無いような自然景色や、昔ながらの家屋も多く残っていて、写真を撮るには最高だと思います。今時期だと、満開のジャガイモ畑やフッサフサの金色小麦、タンチョウもまだ見られるかな。来てみないとわからない北緯44度の独特の雰囲気が広がっています。

2017年7月 北海道網走郡小清水町 畑を歩くタンチョウ

2017年7月 北海道網走郡小清水町 畑を歩くタンチョウ

ただ、知床=世界有数のヒグマ密集地域での撮影はそれなりの心構えと準備も必要。

まず、クマがいることをちゃんと意識して行動する。当たり前のようだけど旅先では油断しがち。山道の路側帯に車を止めて、ちょっと散策程度でもクマ鈴くらいは持って行って欲しいし、できればクマ撃退スプレーがあればかなり安心できます(クマ撃退スプレーは飛行機に持ち込めないので宅急便で送るか現地調達)。スプレーを持ってる持ってないでは、安心感が桁違いです。

短パンはお勧めしません。特有のヤブ蚊(茶色のでかい蚊)に刺されるとボッコリ腫れてめちゃめちゃ痒い。藪のなかには脳炎が怖いマダニもいたりします。

実際、そんなアウトドア系の撮影しないよっていう方も、予備知識として頭にあると意外と役に立つかもしれません。なにせ、地域全体が自然のなかに包まれているので。

9月半ばまでは気温も天候も安定しているので、北海道はまさに天国。この時期の撮影は最高ですよ~

最後に私事ですが、この度新品の中判フィルムカメラを買ってしまいました。FUJIFILM GF670

7月後半に届いたので、撮影画像は来月のこのブログで。今月まではPENTAX67Ⅱでした。重いけど愛着のある良いカメラですが、しばし防湿庫へ。
写真家・松井宏樹

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写真家・松井宏樹のWEBサイトです。 北海道札幌市在住 Hiroki MATSUI Website | Sapporo City Hokkaido
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