明るいレンズ、ゾナーを搭載。ローライ35Sのカメラ修理

カメラ修理

 

 

新年あけましておめでとうございます。
2020年になりました。いよいよ2回目の東京オリンピックの年ですね。
どんなドラマが待っているか今からワクワクです。

前回の東京オリンピックが1964年でしたがその3年後の1967年にローライ35が登場しました。
ご依頼品のローライ35Sはさらに7年後の1974年に登場。
それまでは40mm/f3.5だったレンズがカールツァイス・ゾナー40mm/f2.8とより明るいレンズになりました。
35SのSはゾナー(Sonnar)の頭文字からきており、ローライ35シリーズの中でも最上位機種と位置付けられています。

さて、今回の修理はファインダー内のクモリ清掃のほか、シャッターの動作不良の修理です。

鏡筒部分の組み込み方法が若干違うものの基本的な構造は通常のローライ35と変わりません。
ファインダーは対物側に2枚のレンズ、接眼側に1枚レンズそして中央に採光フレームを備えたガラスプレートを備えたアルバダ式となります。

画像はこのフレームを蒸着したプレートになります。
このプレート部分にもクモリが発生しているのですが、蒸着部分は清掃すると剥がれ落ちてしまうこともあるため、注意しながら清掃をします。
清掃をすることですっきりとしたファインダービューになりました。

その他、シャッターはスローが不安定なため、分解洗浄と注油をします。

Rollei 35S
レンズ:Sonnar 40mm / f2.8
シャッター:B,2~1/500秒
露出計:CdS
電池:電池:MR9(H-D)×1
フィルム:135

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました