ニコンミュージアム

先日、品川にあるニコンミュージアムに行ってきました。

場所は品川駅のわきにある品川インターシティC棟です。(品川駅の港南口から結構歩きます)

館内は歴代の名機にニコンSシリーズやFシリーズなどカメラやレンズがずらりと並んでおり、なかなかの見ごたえです。
また、望遠レンズなど実際に触れることができる展示もあり、ニコンファンでも、そうでなくてもカメラが好きな方ならワクワクすること間違いなしです。


個人的に感動したのは試作機が展示してあったことですね。
たくさんの試作をしてあの名機たちが生まれたのだと思うと感慨深いものがありました。

これだけの展示ボリュームがあるのに入館料はなんと無料です!
ご興味ある方は是非一度、見学してみてくださいね。

参考:ニコンミュージアムwebサイト
https://www.nikon.co.jp/corporate/museum/

 

ヨコタカメラyahoo!店
https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokota-camera/

フィルムカメラ修理のご相談はヨコタカメラへどうぞ

 

yahoo!ストアやってます。

お客様からフイルムはどこで買えますかとか、最近売ってる場所が少ないとかを耳にします。

そんなお客様のためにヤフーストア内にヨコタカメラyahoo!店をopenしました。
ほぼ、フイルムしかありませんが…。

実は2016年末に立ち上げたのですが、ストア構築とか、運営方法とか少しずつ試行錯誤しながらやっておりまして、なんとなく形ができたかなっというところでご報告です。

商品数を増やしたり、まだまだやらなきゃいけないことがありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

ヨコタカメラyahoo!店
https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokota-camera/

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流氷の見える丘12(最終回)

2018年2月 北海道斜里郡斜里町 根北峠より斜里岳を望む

2018年2月 北海道斜里郡斜里町 根北峠より斜里岳を望む

流氷の訪れとともに、オホーツクの寒さは一段ギアを上げるように厳しくなる。プラス温度の海水が氷に覆われてしまえば当たり前に寒くなるのだ。

流氷が来ているこの時期は天候が落ち着きやすい。

かすかな春の訪れを予感させることもあり、地元では流氷期と呼び、オホーツクには四季ではなく五季あるという人もいるようだ。

この時期のオホーツクは美味しいものが少ない。何せ海が閉まっているため漁ができないし、当然野菜も地産ではない。それでも多くの観光客を満足させる流氷パワーは恐るべし。

多くの観光バスが国道を行き来し、流氷の上で体験ツアーにはしゃぐ人たちを見ると、なんだかこっちまで嬉しくなってくる。自分の好きなモノやコトを実際の現場で共感できるという事は、実はとっても大切で素敵な事なんだと最近思っている。

なんだか簡単なことに今更気づいて恥ずかしくもすっきりした気分だ。

2018年2月 北海道上川郡弟子屈町 屈斜路湖畔

2018年2月 北海道上川郡弟子屈町 屈斜路湖畔

少し前の話を

2016年2月、網走へ引っ越す際に家を探す条件は海がすぐ見られることだった。

玄関を出て30秒、歩いてすぐの遊歩道から海が見える丘の上。2月は流氷で埋まり、天気が良ければ知床連山も綺麗に望むことができる場所に、いま住むアパートは建っている。

海辺の街に住むのは網走の大学を卒業後に働き始めた静岡県の原発のある街以来だった。

写真を始めたのもその頃で、当時は露出計のないPENTAX67にポジを詰めてデタラメに撮っていた。ファインダーを覗けば違う世界が広がっていて、心をそのまま投影できる気がして夢中になっていたのを覚えている。社会人生活にうまく馴染めなかったその心にあったものが網走の光景だった。

でも、写真に思い出は写らない。どれほど思いを込めても目に見えないものは写りはしない。

だからこそちゃんと撮っておきたいと思った。自分の好きなもの、感動した瞬間を、それが他の人から見たらヘンテコで偏っていたとしても、今を撮るしかないのだ。

2018年2月 北海道斜里郡斜里町 ウトロの海岸で流氷ウォークをする人

2018年2月 北海道斜里郡斜里町 ウトロの海岸で流氷ウォークをする人

そして今は

小さなベンチに座り、缶コーヒーをちびちびと飲みながら遠くを眺めている。流氷の見える丘から海を見渡しボーッとする時間が好きだ。

ときどき難しく考え事をするが、海を見ているとまぁいっかと思ってしまうから不思議だ。

確かなのことは、いま道東で撮っているというだ。それは変わらない。

この場所を無視してしまっては、きっとこれから先には進めないだろう。大事な忘れ物をとりにきたような、それがないとスタートできないような気持ちだ。

もう少ししたら流氷は姿を消し、また春夏秋と季節は巡っていく。季節とともに流れる時間の中で生きていくことを楽しみながら、もうしばらくは道東で撮り続けたいと思う。

2018年2月 北海道網走市つくしヶ丘 自宅前の遊歩道から望むオホーツク海の流氷

2018年2月 北海道網走市つくしヶ丘 自宅前の遊歩道から望むオホーツク海の流氷

生まれた場所ではないけれど、縁あって暮らしているこの土地で、いま写真を撮れていることが嬉しい。いつかまたここを離れるときが来たとしても、撮った写真が時間も場所も超えて僕をこの丘まで連れて来てくれる。

そんな風になればいいなと思っている。

写真家・松井宏樹
https://www.matsuihiroki.com/

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流氷の見える丘11

網走の積雪が非常に少ない。

降雪自体少ない上に、降っても溶けてすぐになくなってしまう。道路はアスファルトがむき出しのままで運連しやすいが、なんとも寂しい限りである。

1月下旬には東京では20数センチの雪が降り、SNS上には雪にはしゃぐ人たちが溢れていた。

交通機関がマヒして大変そうだなと思いながらも、雪の少ない網走から羨ましく見ていた。

雪が降らなければ冬ではないと道民は言うが、まさしく短い冬を惜しむようにSNSには雪だるまが溢れ、みな季節を楽しんでいるように見えた。

1月11日、特に予定もないのでフラリと知床ウトロ方面へ足を伸ばしてみた。夏はよく撮影や釣りに行く場所だが冬は少し足が遠のいていた。

天気は良いが低気圧が近づいていて、ウトロへ向かう海沿いの道路には、冬の日本海を思わせるような波飛沫が飛んできていた。

2018年1月 北海道斜里郡ウトロ町

2018年1月 北海道斜里郡ウトロ町

ふと左前方を見ると白い一帯が見える。白波より大きく、物体というより一帯という方が合っている気がする。まさかと思って慌てて近づくと、まさかの流氷だった。

オホーツク海に流れ着く流氷は、アムール川から流れ、海流と風によって日本まで流れ着く。アザラシやオジロワシ、キツネなんかもこの流氷に乗ってシベリアから道東まで渡るらしい。

今回のものは流氷本体ではなく、小さな破片が低気圧の影響で「はぐれ流氷」として流れ着いたものだったが、それでも1月に見たのは初めてだったし、畳より大きい氷の塊がびっしりと海岸に打ち寄せられている光景には心躍るものがあった。

2018年1月 北海道斜里郡オンネベツ はぐれ流氷

2018年1月 北海道斜里郡オンネベツ はぐれ流氷

2月になればきっと海一面に広がる流氷が見られるはずだし、今年こそは流氷ウォークを体験してみたい。観光で来る際は絶対にオススメする知床の名物だ。人が海の氷のうえではしゃぐ姿は日本広しといえどもここだけだと思う。

あいかわらず季節の移り変わりを楽しんでいて、春夏秋冬をはっきり感じられる場所で生活できていることが嬉しい。人が生きるうえで大切で些細なことを感じながら写真にしていけたら最高だ。

2018年1月 北海道網走市大曲 スケートの練習で椅子につかまりながら滑る子供

2018年1月 北海道網走市大曲 スケートの練習で椅子につかまりながら滑る子供

もうすぐ移り住んで2年が経つが、まだもう少しはここで写真を撮っていたい。何がそうさせるのかわからないが、まだまだ見ていないものがあるはずだし、もっと見たい。その感動やきらめきの記憶を記録していきたい。

それに共感してくれる人がこの世界にはきっといるはずだ。

暮らしているアパートのある丘から流氷が見えるまであとわずかだ。

2018年1月 北海道網走市能取 ワカサギ釣り

2018年1月 北海道網走市能取 ワカサギ釣り

写真家・松井宏樹
https://www.matsuihiroki.com/

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流氷の見える丘10

12月に入ると日に日に寒くなり、夜間は-10度を超える日も多くなってきた。雪が降れば雪掻きをし、氷の道を歩くにも細心の注意がいる。暮らしているものそれぞれが、生活することに気を遣い厳しい冬を過ごしている。

こどもは雪が降れば空き地を駆け回るが、犬は寒すぎて見当たらない。

2017年12月 北海道常呂郡佐呂間町 凍った川の上に丸くなる白鳥

2017年12月 北海道常呂郡佐呂間町 凍った川の上に丸くなる白鳥

年の瀬のそわそわした空気と凛とした深い静けさとが混ざり合う年末は、独特な雰囲気でなんとなく高揚する。

木には雪が積もり、小さな川や湖が凍りはじめ、大地から音がしだいに消えてゆく。

撮影に出かけてもシーンとした場面が多く、GF670の静かなレンズシャッターがはっきり聞こえるほどだ。これからの時期のこの静けさは大好きで、何も音がしないところでのおにぎりとお茶など、至福のひとときだ。いつまでも浸っていたいぬるめのお風呂のような包まれる感じは、ぜひ体験してもらいたい。

2017年12月 北海道標津郡標津町 天然記念物オオワシ

2017年12月 北海道標津郡標津町 天然記念物オオワシ

さて、今回はせっかくの年末なので、個人的なこれまでのことを少し振り返ってみたいと思う。

2016年の2月に網走に移り、もう少しで2年になる。来た当初は久しぶりの北海道生活に気分が上がっていたし、思う存分撮影ができると期待を膨らませていて、今思えばちょっとしたハイ状態になっていたように思う。

さすがに2年近く暮らすと慣れというか感動が希薄になりがちだが、それは心も体もこちらに順応し浸透してきたからのように思うし、そうあるべきだと感じている。通過者ではなく暮らすものとして写真を撮るということはやはり相応の時間がかかるし、そのための覚悟も必要だと、最近はようやく実感できてきた。

思い返せば被写体(取ろうとする場所)に身を置いたのは初めてのことで、以前東京で暮らしていた頃は作品を撮ろうとカメラを持ち歩いた記憶はほんの数回だと思う。

写真家なら常にカメラを持てという方もいて、確かにそれは正論だけれども、それはひとそれぞれ向き合うものが違うのだし、ONとOFFがあってもいいと思う。話が逸れてしまったが、とにかく当時の僕は東京でカメラを構えることがなかった。それは撮る気がなかったということではなく、何も面白くなかったからだと思う。

街を歩いていても、電車に乗っていても、安い居酒屋で酔っ払っていても、生きている感動を感じることはなく、常に道東の影を追い求めながら生きていた。

メガシティ東京の中で生きることが、本当に望んでいることとは到底思えなかった。

写真を撮る人にはそれぞれに向かい合っているものがあると思う。それはその人の生い立ちや思想、影響を受けた人、場所などでそれぞれ異なるし、それが現れるから写真は面白いと思える。その人となりが見える写真は強く美しいし、見る人を引き込む。

2017年12月 北海道網走市つくしが丘 除雪された雪でかまくらを作るこども

2017年12月 北海道網走市つくしが丘 除雪された雪でかまくらを作るこども

住む場所を変えることで簡単にそうなるとは思えないが、自覚を持てたことは一歩成長なのかなと思っている。少しずつではあるが、写真にそれが現れてくれたら本当に喜ばしいことだ。

さて、網走に再び戻ってこれたのは、自分の意思と周りの助けであることは間違いないが、これから僕はどうしたいのだろうか。

北海道で一生暮らすことは無いと思っているが、暮らしたいとも少し思っている。けれどきっとこのまま暮らしていたら止まってしまいそうな恐怖感がチラチラ見え隠れしている。やはり東京から道東へ来たように、道東からどこかへ行くべきなんだろう。ただ、どこに行っても追い求めるものは今と変わらないだろうし、この道東が僕のベースとなることは間違いない。

今もこれからも目の前に向き合っていくしかないのだろう。

来年もあれこれ考えたりしてしまうだろうけど、元気に健康に写真が撮れることが結局一番大切なんだろうなぁ。

2017年12月 北海道網走市網走港第4埠頭 氷点下の中釣りをする市民

2017年12月 北海道網走市網走港第4埠頭 氷点下の中釣りをする市民

写真家・松井宏樹
https://www.matsuihiroki.com/

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