小西六・コニカⅡ型のカメラ修理

カメラ修理

小西六は遡れば明治創業の会社です。
カメラをはじめ、フィルムなどのカメラ用品も製造していましたね。

現在はカメラ事業は完全に撤退してしまいしたがコニカミノルタとして存続しています。

社名にもなっているコニカですが、元々はカメラの名前です。
第二次大戦前に試作設計されたルビコン(Rubikon)というカメラがありました。
戦後になって再設計されて製造されることとなったのですが、そのときついた名前がコニカです。

以降、小西六のカメラはコニカというブランド名になりました。

ご依頼品はⅡ型ですが、Ⅱ型はいくつかタイプがあり、ほかにはⅡA型、ⅡB型、ⅡF型とあります。

Ⅱ型はそれまで沈胴式だったレンズユニットがダブルヘリコイドになり、さらには二重露出防止機構もつき、操作性が向上しました。

さて今回の修理はピント機構とシャッターの動作不良です。

ピントは二重像を連動されるレバーに固着が見られました。
分解して清掃、グリスアップをおこないます。
シャッターも油のにじみがみられ清掃をおこないました。

ヘリコイドについてははじめ少し固いかなと思っていましたが、分解清掃とグリスアップをしてあげるとかなりスムーズに動くようになりました。

konishiroku
konica2
シャッター:konirapid-s
シャッタースピード:b,1秒~1/500秒、T(タイム)機構付き
ファインダー:レンジファインダー
レンズ:Hexanon 50mm / f2.8
フィルム/フォーマット:135タイプ/フルサイズ